我が家は犬小屋
我が家では、あ、いや、我が家と言ってもお父さんの私1人であるが、4年の永きにわたって練りに練り上げた「犬のための家」建築の構想が97年に実を結び、マイホームならぬドッグハウスが完成したのである。
わんこを飼うことを決め、犬種選びとわんこを迎えるための勉強を93年に始めてから、完成までに実に4年という月日が経っていた。今でこそ、わんこを家の中で飼うための家造りの本が出ているが、当時は、そのような資料はとんとなく、手探りの中での「犬のための家」造りであった。

そもそも家を建てようと決心したのは、わんこを飼いたいという欲求が日増しに強くなり、よし、わんこを飼うために家を建てようと考えたからである。さらに、その家は、犬に快適な構造、仕様にしようと考えた。そこには、家族のために家を建てようなどどというマイホームパパのような家族愛は微塵も無かった、のである。もちろん、家族には、みんなのために家を建てようね、と言い続けた。

それと、わんこを飼いたいという欲求を持ったのは、私の中を何代にもわたって引き継がれてきた原始時代の先祖のDNAが1万年もの時を経てある日活動を開始し、「昔の祖先のようにお前もわんこと暮らせ」と呼びかけてきてからである。ん〜、このような呼びかけが聞こえるようになると、精神医学的にはやや危ないかな。

と言うようなことで、私の家造りは、人ではなくわんこに機軸を置いた設計である。分かりやすく言えば、我が家は、犬小屋であって、そこに人も住まわせていただいているのである。ありがとう、リリーとセーラ。ばんざーーぃぃい、我がドッグハウス。
                     外構はフル・クローズ
下の見取り図が我が家の犬小屋であるが、見てお分かりのように、家の周囲は四方を完全にフェンスなどで囲った、建築用語でいうフル・クローズタイプとなっている。
わんこを一軒家で飼うのであれば、出来る限り、このようなフル・クローズがいい。
自分ちのわんこが外に飛び出して交通事故などの事故に遭う可能性は無くなるので、庭で安心して遊ばせることができる。
それに、外からの侵入も防ぐことができるので、勝手に飛び込んでくるノー・リードのわんこや、勝手に人のわんこに餌をやる人、勝手に人の財産を持っていく人などが入りにくくなるのである。防犯上もこの造りが優れている。
駐車場
1階部分
↓水道
散歩帰りの足洗い、おしっこをした芝生への水まきなどに活用
    ↓門
わんこが門の開閉の方法を覚えて勝手に外に出ないようにするため付けた電気キー式の門。
でも、この写真、外にいるんじゃない?
電気キーの意味なし。
                    ↓コンセント
子犬のときは、何でもかじりたがるので、電気コードを噛んで事故を起こしたわんこもいるらしい。その対策で我が家のコンセントは、床から70センチメートルの高さに設置。建築屋さんが不思議がった。
この高さであれば、コンセントの抜き差しを立ったままできることが後で分かり、家内が「楽でいい」と大いに喜んだ。もちろん私は「あなたのことを考えて設計したのだよ。」と教えた。
↓大型ゲージ
リビングに置いている。セーラ専用。
       ↑ウッドデッキ
わんこのトリミング、爪切りなどのときに使用。セーラは子供のころからここで日向ぼっこをするのが大好き。
  ↓オーバーフェンス
お外を爆走したくても出られないセーラ。ピーピー鳴くしかない。
    ↓
オーバーフェンスがあるため中に入ってこれないシーズーちゃん
    ↑わんこのトイレ
わんこのトイレ用に植えた芝生。
散歩に出るときは、まずここで大小両方の用を済ませさせる。
おしっこをした場所は水をまかないと芝生が枯れる。強烈なアンモニア水なのだ。
                   ↑リビングとフローリング
我が家は最初から犬小屋目的に設計をしたのだが、最も困ったのは、床の材質選びだった。
家の中をわんこが自由に行き来できるように、極力畳を避け、フローリング床の面積を広くとったのだが、柔な材質ではわんこの爪で床が直ぐにぼろぼろになる。それに、つるつるの床では、わんこの股関節に負担がかかり、股関節脱臼という痛ーーーい怪我が心配である。
業者さんとも相談して、むく材を使った単層フローリングを使うことにした。その中でも、最も厚みがあり頑丈でハードコーティングがほどこされ、かつ、板の幅が狭いものに決めた。幅が狭いのを選んだのは、滑りやすさを少しでも抑えるためである。フローリング床は、板と板の間に溝があるので、板の幅が狭いと少しは滑りにくくなる。
今では、わんこ用の床材も売り出されている。
Happy Dog
2階は省略
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